listening to subtle sounds





February 2020, Berkeley






Forest walk, 2020 Jan-Feb


この2ヶ月間、隙を見つけてはひたすら毎日山に入っていました🐾



ベイエリアの冬の雨季、

雨が降るたびにキノコがぽこぽこと地面を覆い、

雨がやんで、

太陽の光の種類が変わり、

木の芽が膨らみ、

はじめてのマルハナバチが飛んで、

若いキツツキが不器用そうに木をコツ…コツ…とつつき始め、

アカシアの花がいっせいに咲いて、

春の匂いが漂い、

カリフォルニアポピーのオレンジ色がぷわぷわと風に揺れるようになりました。


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雨が降ったあとに、

キノコが切り株に群生して、

そして枯れて風化して土に還り、

そこから新しい植物の芽が芽吹く…

そういう循環を、ずっと眺めていました。


自然をつぶさに眺めて、耳を澄ませていると、

いろいろなことがわかりはじめるような心地がします。

今まで見えなかったつながりが、少しずつ、見えてくるのです。



《なぜその生きものが、》

《そのタイミングにその場所に、》

《その方法で存在するのか。 》



すべて在るものが理由があってそのように在ること、

その偶然性のなさに、畏怖の念を抱きます。



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また、整備という名目で、

一時期山の麓でものすごい勢いで木が伐採されていました。

それによって、山の中腹、山頂近くの生態系が

多大な影響を受けていました。

その時にわかったのは、そもそも

「山の麓の木を刈っても、

山全体(ひいては地域、生態系、地球、自分)には

影響が及ばないだろう」

という前提・世界観を持ち合わせていないと、

木を機械的にチェーンソーで刈るという所業はできないな、

ということでした。



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自然界を師に、学びつづけています。